はじめに
「脱毛サロンを開業したいから業務用脱毛器が欲しい!けど高い!」
このようなお悩みをお持ちの方は、どうにか安く導入できないかと中古の業務用脱毛器の購入を検討されているのではないでしょうか。
しかし、中古の業務用脱毛器はメリットだけでなくデメリットも理解した上で購入しないと、新品の業務用脱毛器を買うよりも結果的に高くついてしまうことも…。
本記事では中古の業務用脱毛機のメリットとデメリット、またコスパの良い業務用脱毛器について説明いたします。
業務用脱毛器を中古で購入するデメリット
まずは、中古で業務用脱毛器を購入しようと思っている方が一番気になるデメリット面について説明をします。
メーカー保証が受けられない場合がある
通常、新品の業務用脱毛器には1~5年の本体保証が付いています。
保証期間内に故障や不具合が生じた場合は、部品や本体の交換、修理などを無料で行うことが可能ですが、中古の業務用脱毛器はメーカー保証の対象外になっていることがほとんどです。
ただし、中古で購入した業務用脱毛器や、人から譲り受けた業務用脱毛器の場合でも後からメーカーの保証を付けられる場合もあるので(その場合は有料の事が多いです)、購入したい中古の業務用脱毛器がある場合は一度メーカーに確認してみると良いでしょう。
メンテナンス・修理費用が高くなる場合がある
中古で購入した業務用脱毛器に保証がついていない、つけられない場合、故障時の修理費用は全額自己負担になります。
業務用脱毛器はメンテナンス費用が年間約150万円ほどかかると言われていますので、全て自己負担の場合は結果的に新品の業務用脱毛器を買った方が安かったとなってしまうことがあるので注意が必要です。
故障リスクが高い場合がある
中古の業務用脱毛器を購入する際、製造年や前のオーナーが使用した期間、故障やトラブルの履歴が不明な場合があります。
製造から時間が経っている製品や長期間使用された製品は故障のリスクが高まるだけでなく、故障やトラブルが起きやすい脱毛器の場合は修理費用が新品の脱毛器よりも多くかかってしまう可能性があります。
また、新品の業務用脱毛器の場合はメーカーが返品や交換に応じてくれることがありますが、中古品は基本的にノークレームノーリターンの場合が多いので注意しましょう。
消耗品や部品が廃版になっている場合がある
中古の業務用脱毛器は手頃な価格で手に入る反面、型が古い場合には注意が必要です。
メーカーが製造を終了したモデルを購入してしまった場合、マシン本体に使用している部品や消耗品が廃版になり、修理保証対象外になっていることもあります。
その場合はマシンの修理をすることができず、本体の買いなおしが必要になってしまいます。
このようなリスクを回避するために、購入しようとしている中古の業務用脱毛器がまだ製造しているものかを調べるといいでしょう。
アフターフォローが受けられない場合がある
新品の業務用脱毛器購入時には、施術講習、お肌や毛の知識講習、カウンセリング研修、開業サポート、資金調達援助、集客アドバイス、スタッフ採用・育成などの経営サポートが無料で提供されることが一般的ですが、中古ではこれらのサポートを受けることができない場合があります。
その為、特定のサポートや講習を個別で受けたいときには、別途コンサルティング費用が掛かることがあります。
エステティシャンの経験がない人や経営が初めての人は注意が必要です。
逆にサポートはいらないのでとにかく安くマシンを手に入れたい人にはおすすめかもしれません。
競合サロンに劣ってしまう
最新の脱毛器や発売したてのモデルのマシンはすぐに中古市場に回ってきません。
競合サロンが最新式の脱毛器を導入している場合、それを武器に集客を行っていることが多いため、中古の場合はどうしても見劣りしてしまうことがあります。
また、中古の業務用脱毛器が市場に出回る理由の一つとして「最新式に買い替えて古い脱毛器がいらなくなった」というものがあります。
そういった意味でも、中古の業務用脱毛器はある程度型落ちしていることを前提に購入を検討するといいでしょう。
最新機種に比べて性能が劣る
先程説明したように、中古の業務用脱毛器は型落ちモデルがほとんどのため、最新の脱毛器に比べて機能・性能が劣ります。
業務用脱毛器は単発式から連射式になり、施術時間を短縮しながら脱毛効果を向上させることで誰でも受けやすい単価でサービス提供ができるようになりました。
また、近年では脱毛以外にバストケアやフェイシャルケアができる脱毛複合機も増えています。
この様に、日々技術が進化をしていく中で中古の業務用脱毛器を購入すると、どうしてもスピードや効果、メニューの幅などに制約が出る場合があるので、購入する際は自分のサロンコンセプトに合っているか?も検討するようにするといいでしょう。
業務用脱毛器を中古で購入するメリット
中古で業務用脱毛器を購入するデメリットをお話しましたが、メリットももちろん存在します。
初期費用が抑えられる
とくにエステサロンをこれから開業する人にとっては様々な初期費用がかかります。
中でも業務用脱毛器は100万~500万円と高価格帯になっているため、業務用脱毛機を中古で購入することで大幅にコストを抑えることができます。
中古の業務用脱毛器の購入方法としては、「メーカーから直接購入」「フリマアプリやオークションサイトでの購入」「知人からの譲渡」「中古品販売店からの購入」などがあげられます。
ものによっては新品の定価の7割くらいの金額で購入することもできます。
すぐに脱毛ビジネスをはじめられる
新品の業務用脱毛器をメーカーから購入しようとすると、問い合わせ→ヒアリング→デモ→見積もり→契約→納品など工程が多かったり、ローンの審査に時間がかかってしまったり、メーカーにマシンの在庫がない場合は希望の時期に納品が間に合わない場合があるからです。
中古の業務用脱毛器は、例えばフリマアプリのような所で購入した場合、出品者が発送して自分が受け取ればすぐ手にすることができます。
すぐに脱毛ビジネスを始めたい人は、すぐに買える中古の業務用脱毛器をまず手に入れて、売上が上がり安定してきたタイミングで新品に買い替えるといった選択肢もいいでしょう。
低コストで業務用脱毛器を購入する方法
リース、レンタルで購入する
- 中古の業務用脱毛器は安いけどリスクが多くてできたら新品のマシンを購入したい…。
- でもそこまで資金が用意できない…。
そんな人はリースやレンタルを検討してみるのもおすすめです。
リースとは?
企業や個人が必要な機器や設備を所有せずに、一定期間ごとに使用料金を支払いながら利用する契約形態のことを指します。
脱毛器の場合、リース会社が所有している脱毛器を一定期間(数年単位)利用契約を行い、契約期間中はリース会社に指定された期間ごとに使用料を払うシステムです。
レンタルとは?
企業や個人が必要な機器や設備を所有せずに、月ごとに固定の料金を支払いながら一定期間利用する契約形態のことを指します。
「月額レンタル」という言葉が一般的に使われます。
脱毛器の場合、メーカーからマシンを貸し出して利用する代わりに、毎月一定の使用量を支払うシステムです。
リースとレンタルはいずれも毎月、四半期など一定の期間ごとに支払いをする為、新品の業務用脱毛器を一括購入する場合よりも資金を圧迫せずに事業を始めることができます。
リース・レンタルが利用できる業務用脱毛器
マシン名 | バイマッハプロ (BYMACH PRO) |
CLEAR/SP-ef# (クリアーエスピーエフ) |
ティーノ | Halemo (ハレモ) |
OLTRE DUE (オルトレドゥエ) |
クリアスキンネオ | ルミクスA9X | LIGHENCE II (ライエンス) |
epi Move (エピムーヴ) |
VERTEX (ウェルテクス) |
Cairn Light (ケルンライト) |
ルネッサンスGT-R | CUBE DUO PRO (キューブデュオプロ) |
VICTORIA (ヴィクトリア) |
MASTER LIGHT V3 (マスターライト) |
IDEA LIGHT (イデアライト) |
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画像 | ||||||||||||||||
価格 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
レンタル | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
レンタル料金 (月額) |
– | 38,232円(税込)~ | 32,780円(税込)~ | 43,780円(税込)~ | 不明 | 不明 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
リース | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
コスパのいい業務用脱毛器の選び方
どうしても新品の業務用脱毛器を購入したい場合、その中でもコストパフォーマンスの良い脱毛器を選ぶのがおすすめです。
1ショットあたりの価格が安い
業務用脱毛器は、購入する際に本体価格を支払いますが、それ以外に消耗品として「光源ランプ」というものがかかります。
業務用脱毛器における「1ショットあたりの価格」とは、脱毛器が1回照射するためにかかる費用のことを指します。
この価格は、「光源ランプの交換費用」と「光源ランプの最大ショット数」によって決まります。
1ショットあたりの価格は「ランプ交換費用÷光源ランプの最大ショット数」で出すことができます。
理論上は、この金額が安いマシンほど1ショットあたりの価格が安いことになりますが、必ずしも「安ければ安いほどいい」とは限りません。
ものによっては、1ショットあたりの価格が安くなるように、1回の出力を弱く設定していて、何回も施術しないと結局効果があまりでない脱毛器も存在するからです。
効果が出て、かつ1ショットあたりの価格が総合的に安くなる脱毛器がおすすめです。
施術時間が短い
脱毛は時間を切り売りするビジネスの為、施術時間が短い方が客単価が上がります。
全身脱毛が2時間かかって1万円のサロンと、全身脱毛が1時間で終わって1万円のサロンの場合、売上の差が2倍になります。
その為、施術時間は短い方がコストパフォーマンスがよくなります。
施術時間の短縮には「冷却性能」と「連射時の出力」が大事になってきます。
冷却性能
脱毛は、ハンドピースから高温の熱エネルギーを照射しますので、施術をすればするほど照射面の温度が上がってきます。
そのため、冷却速度が照射面温度の上昇速度に負けると、ハンドピースが熱くなりすぎて再冷却するまで施術ができなくなります。
再冷却されるまで施術が止まってしまうので結果として施術時間全体が長くなってしまいます。
連射時の出力
最近は高速連射ができる連射式脱毛器が主流になってきました。
しかし、ただ連射できるだけではあまり意味がなく、大事なポイントは「連射をしても出力が落ちない」という事です。
例えば10連射できる脱毛器があったとして、1発目の出力を10とした場合に10発目の出力が1だとしたらどうでしょうか?
1の出力であてた箇所と10の出力であてた箇所では脱毛効果が異なり、1の出力であてた箇所は何度も何度も照射をする必要が出てきます。
同じ箇所へ何度も連射をすればするほど照射回数がかさみますので、結果的に施術時間全体が長くなってしまいます。
このように、施術時間を短くすることでコストパフォーマンスの良い施術が行えるようになるので、脱毛器を選ぶ際は参考にしてみてください。
ランニングコストの考え方
これまで説明してきた通り、サロンの売上を少しでもあげて、経費を落とすためにはランニングコストをいかに落とせるか?ということが重要になってきます。
中古の業務用脱毛器を買う場合も新品の業務用脱毛器を買う場合も、ランニングコストの削減を積み重ねていくことで中長期的に大きな金額の削減に繋がりますので、マシンを購入する際は本体価格だけではなくランニングコストの考え方も理解した上で業務用脱毛器を選ぶと良いでしょう。
ランニングコストの具体的な考え方や見るべきポイントについてはこちらの記事でより詳しく説明していますので、是非ご覧ください。
まとめ
中古業務用脱毛器を購入する際には注意が必要です。
デメリットとして、保証が受けられない可能性がある、高いメンテナンス費用がかかる場合がある、故障リスクが高い可能性がある、部品が廃版になっている可能性があります。
競合サロンに性能や機能面で劣ることやマシンの劣化も考慮すべきです。
一方でメリットとしては初期費用の抑えられること、すぐにビジネスを始められることが挙げられます。
初期費用の削減で中古の業務用脱毛器の購入を検討している人は、リースやレンタルも選択肢に入れるとよいでしょう。
また、マシン本体価格の安さだけでなく、施術効果やコンセプトに合ったコスパの良い脱毛器を選ぶことでもコストを抑えることが可能です。